あひみての

ただただふざけ倒しております。

「じゅんたくん」とよびたくて

 出遅れた感は否めませんがわたしの今年の目標は、ジャニーズWEST中間淳太さんを「じゅんたくん」と呼ぶことです。
 
 ジャニーズWESTを応援し始めてもうすぐ2年ほど経ちますが、わたしは未だに彼のことを「中間さん」と呼んでいます。ジャニーズWESTの中では彼が一番好きだし、大好きだし、コンサートにいけば結局彼の顔と身体ばかりを見ている女なのですが、どうしても他人行儀な呼び方をしています。(「いや、他人じゃん!」と言われてしまえばそれまでなのですが。)
 
 そもそもの発端として、わたしはどうしてジャニーズWESTに転がり落ちたのかをよく覚えていません。しかし、わたしには今も昔もNEWSという大本命がいるので、おそらく彼らに対する申し訳なさから(これはこれで大変おこがましい話)、ジャニーズWESTのメンバーに敬称をつけて呼び始めたのだと思います。ただ、2年ほど彼らを応援していると、呼び方は変わらずとも、心の中には変化がありました。今ではNEWSと同じレベルで彼らを応援したいと思っています。心の中で呼ぶぶんには「ハマちゃん」「神ちゃん」「のんちゃん」などのあだ名も、抵抗は無くなりました。声に出してそう呼ぶのも、時間の問題かなあ、と感じています。
 
 しかし中間さんだけはそういうわけにはいきませんでした。いつの間にか、自分でも意識していない間に、彼をわたし自身が作り上げた世界の中に設置してしまったからです。
 わたしは、彼を、本気でどこかの国の王子さまだと思い込んでいました。学園の王子さまとか、白馬に乗った運命の王子さまとか、そういうことではなく、正当な王位継承権を持った王族の人だと思い込んでしまいました。それくらいに格好良くて、清潔で、力強くて、気高い人だとわたしの目には映りました。おそらく、一目見たときから少なからずそういった印象を抱いていたのだと思います。
 
 だから、2018年の始まりに、横浜アリーナで中間さんを観たとき、わたしは本当に苦しくて、その場でどうにかなってしまいたいと思いました。余りにも中間さんが格好良すぎて、深くて大きいアイドルの器にさえも収まらないと感じたからです。あの溢れんばかりの気高さは、彼がどこかの国の王子さまだから。こんなにも気高いということは、きっと近いうちにアイドルではなくなって、どこか遠い国で王位を継承してしまうのだ、と確信したからです。
 中間さんが真面目な顔をする(仕事中なのでそのくらいの顔はする)たび、何かをかみしめるように(きっとわたしの思い込み)下を向くたび、もしかしたら中間さんは残り少ないアイドル生活を思って険しい顔をしているのかもと気が気じゃなくなりました。ステージ上で歌って踊る中間さんがあまりにも王子さますぎて、「お願いだから両脇にSPを配置してほしい」と、本気で祈りました。
 こうして書いてみると頭おかしいなと思いますが、今でもちょっと、疑っています。いつか中間さんが、どこかの国の王位を継承するなら、わたしはそこの永住権を取得して税金を納めると決めています。横浜アリーナの公演後から、わたしはスペイン語を勉強しはじめました。スペイン語圏に移住しても困らないようにです。
 (わたしは、やっぱり少し頭がおかしいのかもしれません。もしくは、疲れているのかもしれません。)
 
 わたしは中間さんの顔が好きです。すらりとした身体が好きです。美しいという言葉がぴったりで、足も手も指先まで追いたくなるようなダンスが好きです。まるで繊細なガラスの上や、まだ足跡のついていない雪の上をそっと歩くように、心をどきどき弾ませてくれたり、時にはじわりと切なくなるような歌声も好きです。
 だけど、そのすべてを見るのがつらくなってしまいました。わたしは、自分の作り上げた世界に首を絞められていたわけです。勝手にひとりで馬鹿みたいにもがいていただけなのです。
 
 でもわたしは、まだまだ中間さんを、ジャニーズWESTを、見ていたいなと思っています。初めて行ったコンサートから、まだ日は浅いですが、そんな中でさえも目まぐるしく進化をしてゆく彼らを見ているのは本当に楽しいし、もっともっといろんな世界を彼らの後ろからそっと見てみたいです。だから、自分がいつのまにか作り上げた世界にハマって、苦しくなっている場合ではないんです。ハイ。
 
 
 つい最近、ほんの出来心で、「じゅんたくん」というワードをTwitterで検索してみました。
 一言で表すと、とんでもないカルチャーショックを受けました。「じゅんたくん」ってすごくかわいいんです。目がきゅるきゅるしてて、ふわふわで、守ってあげたくなるような儚さとか、いい意味での弱さがあるように思えました。わたしの知ってる「中間さん」はいつだって強くて男らしかった。同じ写真を見ても、わたしは「中間さん」に対してこんな感情を抱くことはきっとできなかった。そういう「中間さん」を表す言葉として、わたしは『麗しい』とか、『綺麗だ』という言葉しか知りませんでした。だって彼は、「中間さん」は一国を背負っているからです。そんな人がかわいいわけないんです。中間さんは、いつだって格好良くて気高くて、誇り高い人間なはずでした。(どうしてそんなにも彼を誇り高い存在としなければならなかったのかについて、なんとなく心当たりはありますし、たくさん反省もしているのですが、この記事が尋常じゃないほど長くなるので今書くのはやめておきます。)
 
 話は戻りますが、「じゅんたくん」で検索をし、カルチャーショックを感じた後、わたしは
超もったいないことしてるな
と思いました。だってさあ…だって
「じゅんたくん」ってすっっっっっっごいかわいい。しんどい。すき。
なんだもん!!!!!!!(語彙喪失)
 
 よくよく思い返してみれば、そういう瞬間ってわたしの中にもたくさんあったはずなんですよね。わたしが見てきたおよそ2年間、中間淳太さんの今までの活動のいろいろなところに「かわいいな」と思える部分はきっとあったし、あったような気がしています。
 どうして気付かなかったかというと、きっとわたしのセンサーがバカになっていたからです。わたしのセンサーは「中間さん(王位継承者)」には反応するのに、「じゅんたくん(かわいい)」に反応できなくなっていました。「じゅんたくん」を「中間さん」とイコールだとは思えなかったわけです(すごく説明が下手)。
 
 なんてこった。
 
 わたしは中間さんの魅力的な部分の多くを、ザルにかけたみたいにボロボロ拾い損ねていたようです。
 
 だからまあ、結局何が言いたいかっていうと、2018年は「じゅんたくん」センサーも持ち合わせていきたいということです。「じゅんたくん」が衝撃を受けるほどかわいくてしょうがなくて、そんなのを断って生活していくなんて悔しいし、中間さんを、ジャニーズWESTのこれからをもっと見ていたいと思うからです。そのために、「じゅんたくん」と声に出せなくても心の中で呼んでみるというのは、わたしにとって必要なんだと感じています(勘です)。
 でもやっぱり、今まで王子さまだと思っていた人(しかもその人の統治する国に移住しようと考えていた)を「じゅんたくん」と呼ぶのは自分がどこかの国の反乱軍にでもなったような気分でゾワゾワしてしまうので、半年くらいは様子を見たいです。なんて弱気な。
 とりあえず、我が家(実家)の玄関に掛かっているヌクヌク服フックの中間さんに、毎朝「今日もかわいいですね」とお声がけすることから始めようと思います。
 
 でもどうしよう、「じゅんたくん」と呼べるようになってしまったら、きっとわたしは取り返しがつかないくらい、今よりもっと中間さんのことを好きになってしまうのだろうな。まあその時はその時で、中間さんの甘い蜜に溺れ、ジャニーズWESTの掌の上で踊って生きていくのも悪くないなあ。
 
 以上です。